オープンソース使用上の注意!
オープンソースのデメリット
オープンソースの使い方の中でまず覚えておきたいデメリットは、マニュアルがしっかりとまとめられていない可能性があることです。
有償のソフトウェアならばマニュアルが完備されているところですが、オープンソースの多くはマニュアルがありません。自分でソースコードを読み解くしかなく、使い方は手探りで覚えていかなければなりません。ソフトウェアの不具合を見つけたとしても、不具合の責任を開発者に問うことはできません。サポートも受けられないことが多く、不便に感じられることもあるでしょう。オープンソースソフトウェアで発生した問題の解決策は、主にインターネットで探します。シェア数が多いソフトウェアなら多くの情報を見つけることができますが、そうでないと思うように解決策が見つけられないかもしれません。有償ソフトウェアの中でも広く使用されているMicrosoft Officeを例に考えてみると、オープンソースのデメリットがよく理解できます。Microsoft Officeにはよく整備されたマニュアルがあります。わからないことがあれば、豊富な情報量のマニュアルから解決策を探し出すことができるでしょう。有償のソフトウェアだとしても、バグが発生することはあります。そのような場合には開発元がバグの修正を行わなければなりませんが、オープンソースの場合にはその必要がありません。ただし、すべてのオープンソースソフトウェアが修正をしないとは限らず、WordPressのように利用者の多いソフトウェアなどでは開発元が修正することもあります。有償のソフトウェアにはサポート責任がありますが、オープンソースにはありません。
オープンソースを使用する際に注意すべきこと
オープンソースを使用する際には、ライセンスをよく確認しなければなりません。ライセンスに従うことが使用の前提なので、使用する前に内容をよく精査しましょう。ライセンスは、認定されているものだけでも80種類、そうでないものも含めると1,000種類以上あるといわれています。ソースコードの公開義務の有無や無償となる条件の有無など、ライセンスによって内容が異なることも覚えておきましょう。
無償という点で気をつけたいのが、無償で利用できるソフトウェアのすべてがオープンソースとは限らないことです。オープンソースであることが明示されていない無償のソフトウェアは、改変や再頒布ができないので注意が必要です。オープンソースを改変、再頒布したソフトウェアは二次的なもので、コピーレフト型とも呼ばれています。コピーレフト型のライセンスであっても、元となったオープンソースライセンスに従って頒布されなければなりません。