エンジニアなら知っておきたい!オープンソースの世界

オープンソースとフリーウェアの違い

エンジニアなら知っておきたい!オープンソースの世界

フリーウェアとの違いとは?

フリーウェアとの違いとは?

オープンソースとフリーウェアとの違い

オープンソースと似ている言葉に「フリーウェア」というものがあります。エンジニアにとってはどちらも知っておくべきことなので、オープンソースとフリーウェアの違いを含めて正しく理解しておきましょう。
2つの違いを理解する上で原則として理解しておくべきなのが、ソースコードの扱いです。オープンソースはソースコードが公開されていて、フリーウェアはソースコードが公開されていません。ソースコードが公開されているのでオープンソースは自由に改変や再頒布ができますが、ソースコードが公開されていないフリーウェアの場合は原則できません。フリーウェアでも改変や再頒布が可能だとしても、オープンソースにはないような制約が設けられていることがほとんどです。オープンソースとフリーウェアの双方に共通しているのは、どちらのソフトウェアも無償で使用できるという点です。

フリーウェアによくある誤解とは

フリーウェアという言葉の持つ雰囲気から、「フリーウェアとは限りなく自由に使用できる無償のソフトウェアである」と認識されることがあります。しかし、無償でソフトウェアを使用できるからといって何もかもが自由ということではありません。誤解を招く要因のひとつは、「フリー」という言葉の意味や使われ方にあります。フリーという単語からは、限りなく与えられる自由を連想させがちです。行動、言論の自由で使われる「フリー」や、無償のサービスなどで使われる「フリー」など、フリーと聞けばすべての権利、権限が使用者側に与えられる自由のことであると無意識にイメージするのは自然の流れかもしれません。
しかし、「フリー」という言葉に対する世間のイメージが、フリーウェアを開発するソフトウェア開発者たちを悩ませる要因のひとつとなっています。実際のところは、フリーウェアといってもさまざまなルールが存在しているものです。かつて、Microsoftは無償のブラウザを提供し、世界におけるシェアを大幅に広げようとしました。このブラウザもフリーウェアというふれ込みではありましたが、実際にはさほどの自由もなく、ソースコードを見ることはできませんでした。仮に見ることができたとしても、使用者にソースコードを改変して再頒布する権限は与えられていません。結局のところ、使用者に許されたのはファイルのダウンロードと実行のみで、市販のソフトウェアとできることに大差はなかったのです。フリーウェアについて正しく理解しておくと、オープンソースとフリーウェアの良さを最大限に活用し、それぞれのソフトウェアをうまく使い分けることができるようになります。